こんにちは、myantaです。今回は、FIREを達成するために、私が実際に行った具体的なステップや経験をもとに、目標設定や資産形成の方法を解説します。
FIRE達成に向けた目標設定の重要性
FIREを目指すには、まずしっかりと目標を設定することが重要です。明確な目標があれば、日々の生活や投資の方向性がはっきりし、モチベーションを保つ助けになります。私も最初に行ったのはこの目標設定でした。以下のポイントを押さえて目標を立てましょう。
目的意識の明確化
FIREを達成する目的を明確にしましょう。たとえば、「自由な時間を増やして趣味を楽しむ」や「家族と多くの時間を共有する」など、自分にとっての理想的な生活をイメージしてください。私は旅行を楽しむ時間を増やしたいという思いが強かったため、それに合わせて目標を設定しました。
モチベーションの維持
具体的な目標を持つと、日々の節約や投資が単なる我慢ではなく、将来の生活のためのステップだと捉えられるようになります。私自身も、「この節約が未来の自由につながる」と考えることで、短期的な誘惑に負けないようになりました。
進捗の確認と調整
目標を設定することで、現状とのギャップを把握しやすくなります。私は毎月の進捗を確認し、計画を適宜調整するようにしています。これにより、目標に向けた道筋を常に把握できます。
SMART目標を活用した具体的な目標設定
効果的な目標設定にはSMARTフレームワークを活用するのがおすすめです。SMART目標とは、以下の5つの要素を持つ目標設定方法です。
- Specific(具体的)
目標は曖昧ではなく、具体的である必要があります。 - Measurable(測定可能)
目標の進捗や達成状況が測定可能であることが重要です。 - Achievable(達成可能)
現実的に達成可能な目標を設定しましょう。 - Relevant(関連性)
目標が自分の長期的な計画や目的に関連していることを確認してください。 - Time-bound(期限設定)
目標には明確な期限を設けましょう。
これらを踏まえた具体例は以下の通りです。
- 例:
- Specific(具体的): 2025年12月31日までに1000万円の貯蓄を達成する。
- Measurable(測定可能): 毎月25万円を貯蓄し、進捗を記録する。
- Achievable(達成可能): 現在の収入と支出を見直し、無理なく毎月25万円を貯蓄可能な計画を作成する。
- Relevant(関連性): FIRE達成に必要な資産を構築するための目標であることを確認する。
- Time-bound(期限設定): 具体的な期限を設けることで目標に締まりが出る。
資産計画の立て方と私の実践例
現在の収入と支出の分析
最初に行うべきは、現在の収入と支出の分析です。本業の給与、副業の収入、投資収益をリストアップし、支出も細かく分析します。支出を記録する際はエクセルを活用し、家賃や光熱費など細かい項目ごとに分類しました。この作業を通じて、今現在の自分の生活に実際どれくらいの金額が必要なのか、自分がどの部分で節約できるかを明確にします。
リタイア後の生活費を見積もる
次に、リタイア後にどのような生活を送りたいかをイメージしましょう。私は基本的には現在の生活水準を保ちつつ、旅行を楽しむための余裕を持てることを目標にしました。そのため、現在の支出額に旅行費を加算するなどして年間生活費を見積もりました。その見積もりを元に目標資産額を算出します。仮に年間生活費を250万円と見積もった場合は「年間生活費 × 25」のルール(トリニティ・スタディに基づく4%ルール)を使って6250万円を目標金額に設定します。
毎月の貯蓄目標の設定
例えば月の収入の総額が55万円で支出総額が25万円の場合、差し引き、30万円を貯蓄に回すことを目標に設定します。このように具体的な目標金額を設定することで、進捗を管理しやすくなります。
FIRE達成に必要な投資戦略
FIREを達成するためには、投資による資産形成が不可欠です。この項目では、まず代表的な資産について簡潔に特徴、メリット、デメリットの一部を説明し、その後、私が実際に行った戦略を紹介します。
代表的な資産とその特徴
- 株式
- 特徴: 企業の成長により資産が増加する可能性があります。
- メリット: 長期的には高いリターンが期待できる。
- デメリット: 市場変動の影響を受けやすく、短期的なリスクが高い。
- 債券
- 特徴: 安定した利息収入を得られる資産です。
- メリット: リスクが低く、株式と組み合わせることで分散効果を得られる。
- デメリット: 長期的なリターンは株式よりも低い。
- 不動産
- 特徴: 賃貸収入や資産価値の増加が見込まれます。
- メリット: 長期的なインフレ対策として有効。安定したキャッシュフローを生む。
- デメリット: 初期投資が高額で、流動性が低い。
- インデックスファンド
- 特徴: 市場全体に分散投資ができる金融商品です。
- メリット: 低コストで幅広い投資が可能。分配金再投資により複利効果が期待できる。
- デメリット: 短期的な利益追求には向かない。
- 現金・預金
- 特徴: 流動性が高く、短期的な安全資産です。
- メリット: 非常時のための準備資金として重要。
- デメリット: インフレによる価値減少のリスクがある。
私の投資戦略
- インデックスファンドの活用
私はFIREの計画を立て始めた段階ではすでにインデックス投資を行って資産を積み上げていました。ですので結果としてという事になりますが、FFIREのための資産形成のスタートはインデックスファンドでの長期積み立てという事になります。コストが低く、市場全体の成長に投資するため、リスク分散と安定的なリターンが期待できるのが魅力です。投資にかけられる時間が長くとれる場合にはとても有効な手法であり、資産形成の初期段階の投資先としては正しい判断だったと思います。 - 分配金再投資の効果
また、インデックスファンドで得た分配金は自動的に再投資されされるため、複利の効果を最大限活用できます。これにより、長期的に資産が効率よく増加していきます。個別株の配当金の場合には一度税金が引かれてしまうため、再配当の効果としてはインデックスファンドに分があります。 - 長期投資の重要性
市場の短期的な変動に一喜一憂せず、長期的な視点で資産形成を続けることが成功への鍵です。私はコロナ禍などの経済的混乱の際も投資を継続しました。と、偉そうな言い方をしましたが、それ以前が割と順調に資産が成長していたため、正直に言えば積み立てをしていた事など忘れて放置していただけです。積み立てNISAが登場して以来、「積み立て設定をしたら何も考えずに継続しろ」という考え方は良く耳にするようになりましたが、期せずしてそれを実践していました。その結果、時間の経過とともに資産が回復し、さらに増加しました。 - 資産形成のステージの変化に伴う投資戦略の見直し
資産額と自分の資産目標を照らし合わせ、達成までの期間が迫ってきた段階で、私は保有資産をインデックスファンドから高配当株式に段階的に移していきました。FIREを達成した現在は、その配当収入がせいかつ生活資金の中心になっています。そのようにシフトした理由については、また別の機会に記事にしていこうと思いますが、自分の資産状況等を把握し、必要に応じて投資のスタイルを柔軟に変化させる事が重要です。そのために、少しずつでも良いので情報を集めて、自己成長を怠らないようにしましょう。
まとめ
FIREを達成するには、目標設定と計画的な資産形成が不可欠です。これからFIREを目指す方がいれば、ぜひ自分に合った方法で取り組んでみてください。その際私の経験談が少しでも参考になれば幸いです。