本日4月17日は、ハローワークの日なのだそうです。1947年に公共職業安定所として設立され、1990年代以降「ハローワーク」という親しみやすい名前で広く知られるようになりました。仕事を探す人々が訪れる場所であり、転職や再就職を考える上で重要な役割を果たしてきました。
転職によるキャリア構築が、日本でも昔に比べて広まりつつありますが、それでも未だ欧米ほど活発なものではなく、転職というと「再出発」というイメージが強く感じられます。このイメージを重ね合わせるかのように、私は有給休暇の消化期間を終え、数日前に正式に退職の日を迎えました。
私の場合、退職前に約2ヶ月の有給休暇が残っていました。最初の1ヶ月は、これまでの忙しい日々とは打って変わって、時間がゆっくりと流れているように感じました。仕事のない生活に慣れていないせいか、一瞬一瞬が新鮮に感じられ、この何年も感じたことがないような長い1ヶ月間でした。しかし、残りの1ヶ月はまるで違いました。すっかり仕事から離れた生活に馴染み、自由な時間を楽しむことができるようになったのです。仕事の枠に縛られることなく、自分の好きなように時間を使える喜びは、今まで経験したことのない解放感でした。
在職中、周りの人から「きっと退屈してしまうよ、どうせすぐに仕事がしたくなるよ。」と言われたこともありました。特に、仕事一筋で生きてきた私には、なおさらそう思われていたようです。しかし、実際に退職してみると、思っていたよりもずっと快適でした。仕事をしていた頃は、毎日のように何かしら悩みやストレスを抱え、帰宅後のビールだけが唯一の楽しみという日もありました。そんな日々が過去のものになり、今ではストレスから解放されたことで心も体も軽くなり、健康的な暮らしを送っています。時間の自由だけでなく、心の余裕が生まれたことが、私にとって最も大きな変化かもしれません。
現時点では、再就職をするつもりは全くありません。FIRE生活を送る中で、「こんな仕事をやってみたい」と思うことがあればその気持ちは大切にしたいと思いますが、今のところその予定もありません。今は、自由な時間を満喫することに集中しています。
ところで、ハローワークの日について考えてみると、私はかつて就職氷河期を経験した世代です。大学を卒業した時、すぐに就職が決まらず、不安な時期を過ごしました。しかし、最終的には自分で求人を探し、仕事を見つけました。そのため、実はハローワークには一度も行ったことがありません。一度くらい、どんな場所なのか見に行ってみてもいいかなとも思いましたが、やはり面倒くさいという気持ちが勝ります。
退職日前後で、会社と何通かの手紙のやりとりをしています。その後退職に伴う各種手続きを行う予定です。これらの手続きは忘れずにしっかり確認しなければなりません。健康保険や年金の手続き、税金の申告など、退職後にやるべきことは意外と多いものです。新しい生活をスムーズにスタートさせるためにも、しっかりと準備を整えておきたいと思います。

4月17日のハローワークの日は、多くの人にとって「転職」や「再出発」のきっかけとなる日かもしれません。しかし、私にとっては「新しい自由な生活の始まり」を改めて実感する日です。仕事中心の生活から、自分の選んだ自由なFIRE生活へと移行し、今ではかつての悩みやストレスが遠い記憶のように感じられます。これからも、自分の価値観を大切にしながら、自分らしい道を歩んでいきたいと思います。