FIRE生活を始めてから、自由な時間が増えたことで、自分の中にある思考が広がる瞬間が増えました。日々の生活の中でふとしたことから、考えが思わぬ方向に展開し、気づけば自分でも驚くような結論にたどり着く――そんな瞬間が面白いと感じています。
今回は、自宅での筋トレと有酸素運動を終えて、休憩していた時の思考の流れをちょっと綴ってみようと思います。
汗を流すのって、なんでこんなに気持ちいいんだろう?
普段はウォーキング中心ですが、この日は汗をしっかりかきたくて、軽くジョギングも交えて体を動かしました。久しぶりに汗がダラダラと流れるくらいしっかり動いた結果、めちゃくちゃ気持ちよかったんです。単に運動の快感だけじゃなく、「汗が流れることそのものが気持ちいい」と感じたんですよね。
私は風呂も好きなんですが、長風呂でじんわり汗がにじんできた時のあの快感と似てるなぁと。サウナ好きの人も、きっと似た感覚を味わっているのかなと勝手に想像しています。
ただ、一つ不思議なのが、同じ汗でも夏の暑さでかかされる汗って、あまり気持ちよく感じないんですよね。でも、たとえ暑い日でも、自分から進んでトレーニングして汗を流すと、その汗は気持ちいい。汗の快・不快は、「自分が選んだかどうか」によっても変わるのかもしれない。頭のいい人は知っているのかも知れないけれど、今はそれはおいておこう。
「汗をかくと気持ちいい理由」って、ストレス軽減とか、体の中の老廃物や毒素の排出とか、いろいろ言われます。でも、私は「汗をかくことでストレスが軽減されるから気持ちいい」のではなく、「汗をかくことが気持ちいいから、ストレス発散になる」んじゃないかなと思うんです。そして、老廃物や毒素の排出については、体にとって不要なものを外に出す行為。それを「気持ちいい」と感じさせるのは、きっと人間の本能が「これは良いことだよ」と信号を出しているからではないかと思っています。
昔からの慣習には、理にかなったことが多い
こんなふうに気持ちいいと感じる事って体に良いとか生きる上で必要って、本能が教えてくれることってありますよね。三大欲求もしかりですし、昔からある慣習や生活習慣も、現代の科学で解明されてみると「実は理にかなっていた」と証明されることも多くあります。
たとえば、日光を浴びると気持ちいい、自然の中で過ごすとリラックスする――こうした感覚も、今ではビタミンDの生成や、自律神経の安定、ホルモン分泌の面から科学的に説明されています。つまり、昔の人たちは科学的な知識がなくても、自分の感覚で「良いこと」を感じ取り、行動にしていたということ。
だからこそ、第一印象って意外と正しい
そう考えると、「第一印象ってけっこう当たってる」という話にも納得がいきます。「人を見た目で判断してはいけない」とよく言われます。でも、人となりはけっこう見た目に出ると思うんですよね。視覚から得た情報を瞬時に処理して、無意識に「この人はどういう人か」と判断する能力も、本能的に備わっているものなんじゃないかと。
一目惚れも同じで、ただ顔の造形が整っているから惹かれるわけじゃなくて、その人の立ち振る舞いや表情、雰囲気から「何か良い」と感じる部分があるんだと思います。まさに本能が反応している。
見た目は内面を映す鏡
汗をかいて体がスッキリすると、自分の体に少しだけ誇らしさを感じます。別に鏡を見て惚れ惚れしたわけじゃない。でも、汗を流して体を整えていると、「やっぱり人って見た目も大事だよな」と感じたんです。
努力して鍛えた体は、その人が努力できる人である証拠。だからこそ、それが魅力的に映る。汗を流して頑張っているスポーツ選手が美しく見えるのも、その「汗の意味」を私たちが感じ取っているからかもしれません。
化粧や髪型にも、内面が出ると思っています。どんな自分になりたいのか、どんな風に生きているのか――それが自然と表に出る。外見と内面って、けっこう繋がってるんですよね。
FIRE生活で得た思考の自由
FIRE生活を送るようになって、こうやってふと思ったことをじっくり考える時間ができました。もちろん会社員時代も考えることはあったけれど、今は仕事のことじゃなく、日常の中で浮かんだ小さな疑問や気づきを、自分のペースで広げていけるのが楽しいです。
スマホですぐ調べれば「正解」は出てくるけど、あえて調べずに「自分の感覚を信じて考えを深める」時間って、すごく貴重です。断片的だった考えがつながって、昔から自分の中にあったものが整理されていく感覚。それが、今の生活ととても相性がいいなと感じています。
考え始めると、思わぬ方向に広がっていって、自分でもびっくりするような結論にたどり着くこともある。それが、FIRE生活の面白さであり、ちょっとした贅沢な時間の過ごし方なのかもしれません。