アーリーリタイア生活のリアル!開始1ヶ月の今、感じていること

FIRE生活

FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成してから1ヶ月が経過しました。

正確には、まだ有休消化中で退職はしておらず、お給料も入ってきます。しかしながら、職場に行く必要がなく自由な時間を楽しんでいるため、FIRE生活がスタートしたとカウントしています。

そこで、この1ヶ月での生活の変化や心の状態、投資や支出、健康面について、よく指摘されるFIREの失敗要因と結びつけながら、率直な視点でまとめました。

よくあるFIRE失敗例に対する私の現在

「生きがい」の喪失問題

よく指摘されるFIREの失敗要因のひとつとして、「精神的な満足感や生きがいの欠如」が挙げられます。
これまでのように仕事を通じて世の中に貢献する機会が無くなり、その代わりとなるものを得られずに虚無感を感じてしまうというものです。

私自身は「仕事=生きがい」とはあまり考えておらず、仕事はあくまで生活のための手段という感覚がありました。
そのため、リタイア後に「社会へ貢献できなくなった」という感覚は無く、退職後も「何かを成し遂げる」という強いプレッシャーは感じていません。
あれこれとやりたいことをやっていると、時間が足りずに退屈を感じることもありません。

リタイア前の段階では、リタイア後は時間がたっぷりできるので、貯まっている録画番組の視聴くらいはすぐに見終えてしまうかと思っていたのですが、それすらもまだまだ終わりそうにありません。
1日の終わりにベッドに入ると、今日やろうかなと思っていたのにやりたいことだらけで手が回らなかったことを思い出します。
明日こそはやろうと思うのだけれど、結局翌日になっても翌々日になっても手が回らないなんて事もたくさんあります。

決して忙しくて目が回るような生活をしているわけではありませんが、思っているより1日が終わるのは早いなと感じるほどに毎日が充実しています。

リタイア後の「孤独」問題

また、リタイア後は職場での同僚や仕事関係の人々との接触がなくなるため、社会的なつながりが希薄になり、孤独を感じるケースがあるという話もよく聞きます。
しかし、私自身はもともと多くの人と関わることが得意ではなく、身近なごく少数の人々との関係で十分だと感じています。
そのため孤独感に対しては特段の不安は感じていません。
むしろ、自由な時間を利用して、自分のペースで大切な人との関係を育んでいけるため、ポジティブな感情が勝っています。

FIRE生活の経済的リスク問題

FIRE達成と同時に、投資におけるリスクも同様に意識しなければなりません。
現在、私はまだ有給消化中で、給与収入もあるため、これについてはまだそれほど語れるような経験はありません。

しかし、現役時代から続く物価上昇や、今後の社会保障、年金制度の不透明さなど、将来的なリスクは常に頭の片隅にあります。
年始以降の株価の推移も決して気持ちの良いものではあるません。リタイアの際には、株価の暴落シナリオも当然念頭に入れてプランを立てています。それでも好調である事に越したことはありません。

また、退職後の1年目は想定していた以上に支出がかさんだという話も耳にします。
そのため、1年目に必要な資金については、計画での見落としの可能性も考慮して余裕を持って別枠で確保しています。
これから実際の状況を確認しながら、資産を整理していく予定です。

日々の生活についても、毎日の支出をきちんと記録し、FIRE生活における実際の支出状況と想定にずれがあるのか無いのか、ずれがあるならばその理由は何かということを検証し、必要があればプランの修正を行っていかなくてはなりません。
今それをきちんとやっておくことが、今後の安心感につながると考えています。

節約生活によるストレス問題

支出を抑えるために極端な節約生活を送り、ストレスがたまることも問題としてあげられています。
ごく一般的な会社員でFIREを達成した人って、そこに至るまでに節約生活が染みついている人が大半だと思います。
なので、この部分でそんなにストレスを感じるのかなという感想を持つ位に、私は特別なストレスは感じていません。
自分が許容できる生活を送れるように計算して計画を立ててきたわけなので、今後状況が大きく変わる事があれば別として、開始1ヶ月の時点では想定通りのレベルの生活を送っています。

ここで躓く理由としては、FIRE達成後の開放感から、浪費に走りがちな誘惑を受けてしまうのでしょうか。
また、FIREを達成した後に何をしたいかをきちんと決めておけというアドバイスをしばしば目にしますが、そこがきちんとできていないケースもあるのでしょう。
特にやりたいことが無く、ダラダラとした生活を送っていると、1日がとても長く感じるでしょう。しかも、これまでは週に2日程度だった自由な自分の時間が、リタイア後には週7日になります。
暇を持て余して外出した先での計画性のない買い物や、スマホを触っている時間が増えたことによってネットショッピングでの無意識な支出が重なり、想定外の出費に繋がってしまうのでしょう。
日々の生活の中で「やりたいこと」がある事が、FIRE生活における精神的な面でも経済的な面でもとても重要だということです。
リタイアする前に、習慣的に取り組めることをいくつかリストアップできるようにしておくことが、やはり重要だということですね。

FIRE生活開始1ヶ月で最も感じた事

自然なリズムへの変化と睡眠の質の向上

自分自身のリタイア後の変化として最も感じる変化の一つは、生活リズムと睡眠の質の向上です。
リタイア後は、今日まで1度も目覚まし時計を使っていません。自然と目が覚め起床する生活が実現しています。

睡眠時間も、会社勤めの頃は、短い睡眠時間で日々を乗り切っていたため3~5時間程度の睡眠しか取れていなかったのですが、リタイア後は7時間前後の睡眠をしっかり確保できるようになりました。

睡眠の質に関しても睡眠時に感じているストレスの違いを感じる体験があります。
実は在職時に、仕事の都合上で約1ヶ月間だけ、ほぼ定時で帰ることができた期間があり、その間だけでもしっかりと睡眠をとろうと試みました。
普段よりも早い時間にベッドに入るのですが、普段の睡眠時間の3~5時間すると、夜中に目が覚めてしますのです。
決して睡眠が足りているわけではないので、そのまま横になっているとまたすぐに眠れるのですが、毎晩のように夜中に目が覚めてしまいました。
また、別の症状としては、1週間ほど経過してある程度睡眠不足が緩和されて来た頃に、夢を見ることが多くなりました。
ただ、その夢というのが悪夢ばかり。仕事がらみの夢や、本当に意味の分からないような気持ちの悪い夢にうなされて、毎晩何度も目を覚ますのです。
睡眠時間自体は長くとれたのですが、毎朝目が覚めるとぐったりとしていました。

リタイア後、睡眠時間がとれるようになることは嬉しかったのですが、そんな経験があったためにまたうまく眠れず、悪夢にうなされるのでは無いかという心配が実はありました。
ところが、リタイア後に睡眠で悩んだことは一度もありません。
なかなか寝付けないということもないし、変な時間に目が覚めることも無い。夢は何度か見た記憶がありますが、楽しい夢だった気がします。仕事関係の夢は今のところ一度も見ていません。
在職中はやはり、常に心が緊張状態にあり、休息もうまくとれない状態だったのだろうなと思いました。

体調管理と心身のケアの重要性

長い間、体調不良でも仕事を優先し、無理をして過ごしてきた生活が続いた結果、体にかかる負担は計り知れませんでした。
しかし、FIRE達成後は、体調が悪いときには無理せず、必要な休息をとることができる環境になりました。
実際、先日頭痛と腰痛に悩まされた際も、何のプレッシャーにも煩わされることなく、思う存分、眠りたいだけ眠ることができ、そんな事にひとり感動していました。

体調管理が心身の健康維持に直結するということを、改めて実感する毎日です。
何かに夢中になってつい夜更かしをすることもあります。
今日は疲れたなと思ったら寝てしまうこともあります。
夜更かしをしても翌日の事を気にする必要もないし、やりかけで寝てしまっても、次の休日を待つ必要はありません。翌日に続きから始めれば良いだけなので、その日の体調に合わせて自由に時間を使うことができます。

このような生活を送ってみると睡眠は生活の基本だと改めて感じます。
会社員時代、毎日目覚ましに起こされて、眠い目をこすりながら味の無い朝食を流し込んでいた生活は、異常な生活であったと今深く感じます。
慢性的な睡眠不足を抱えたまま10年20年と生活しているわけですから、心にも体にも良かったわけがありません。
休息が必要な時には休息をとるという当たり前な生活が、やっとできるようになりました。
結果として生活全体の質が向上していると感じています。

 

これからの展望と今後の課題

この1ヶ月の生活は、ある種実験的な試みのような感覚で日々を送っています。
まだ、始まったばかりということもあり、全体としては開放感からか、ポジティブな感覚が強いです。
今後は、退職後の生活費や投資状況を定期的に見直し、実際の支出と予算の乖離をチェックすることで、まずは安心して生活を送れる基盤をしっかりと作り上げていく予定です。。

総括

FIRE達成から1ヶ月が経過し、かつての忙しい会社員時代とは全く異なる生活を満喫しています。
何よりも健康管理や十分な休息の重要性を改めて感じる毎日です。

今後もリタイア生活の中で、実験的な気持ちで、日々の変化や学びを記録しながら、自分にとってのより本質的な幸せや充実感を見つけ出すための試行錯誤を続けてい期待と思います。

この記事が、同じくFIREを目指す方や、すでにリタイアを実現された方々の参考になれば幸いです。自由な時間の中で、心と体のバランスを大切にしながら、今後の生活をより豊かなものにしていきたいと考えております。

 

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